Top Message
文化をも繋ぎたい。
人と人との繋がりを大切に。
100年企業として、
上の写真は、昭和33年1月2日 初荷(新年の商い初め)の際に撮影された集合写真。
中央の人物が創業者である飯田早十治。一番右が二代目の飯田外ニで、二人の間にいる少年が三代目であり、現会長の飯田総一郎です。先人達の代から97年間続く会社の現在とこれからについて、会長と社長のお二人にインタビューしました。
【プロフィール】
(左)会長 飯田総一郎
…明るく、まずは何事も自分でやってみる行動タイプ。
(右)社長 飯田泰裕
…しっかり者で、物事を計画的に進める理系タイプ。
次の時代に向けて、社長から専務への世代交代を控えています。
㈱イイダを受け継ぐ人々
経営する上で大切にしていることは?
大切なのはやっぱり「人」です。どれだけ良い商品を扱っていても、人がだめだと買ってくれない。
うちの取引先は個人商店も多いので、人間関係はすごく大事です。
いまいる営業マンたちもお客さんから信頼されている人が多いですし、「イイダというより、担当が彼だから買っている」というのがいいですね。
これから、㈱イイダを社員にとってどんな会社にしていきたいか?
自分の夢とかを実現できたり、社員(働く人)の成長につながる会社にしたいです。
仕事に関しても何か挑戦したいことに対して、ちゃんと会社として取り組んでいけるような体制にしたい。
実際に、昔は和菓子の材料のみを扱っていたのですが、30数年前にひとりの社員が洋菓子をやってみたいと言い出して道を切り拓いたところから、今の主力である洋菓子材料の取り扱いもスタートしました。
もちろん会社としてもヨーロッパ出張や東京出張など、社員がやりたいと言ったことに対しては出来るだけ実現してきました。
そうやって人が想いを持って成長することで会社も一緒に成長していきますし、自分の考えを実現できることがやりがいにも繋がっていくと思います。
㈱イイダの、ココは日本一!?
飯田一族の仲の良さは、同族経営をしている会社のなかでも日本一なんじゃないかと思っています!
それぞれが支え合い、会社のために何か貢献したいと考えている者ばかりです。
日本の中小企業には同族経営の会社が多いですが、オーナー家族の仲の良さというものは多かれ少なかれ経営に直結するものです。
当社では飯田一族の仲の良さが、会社全体の雰囲気の良さや、97年間もの安定経営に繋がっているのだと思います。
今後の経営戦略は?
今後も時代に応じたテクノロジーを取り入れながら業務の効率化を図って、
さらに「人と人との繋がり」を大事にしていきたいと思っています。
単に商品だけで選ばれるのではなく、価値を提供していくことで選ばれていく会社になりたいですね。
また、これは更なる私たちの野望的な話ですが・・・・
近年では金沢の伝統文化を担う和菓子屋さんが後継者不足により数多く廃業しています。
取引先のなかにはSNSを使って上手く次世代に技術を伝承していっているお店もあるので、そういった文化継承の手助けを私達でなにかお手伝いできないかと考えています。
和三盆など和の素材の説明を英訳したりなど、外国の方にももっと石川県の伝統文化である「和菓子」に興味を持ってもらうような取り組みも考えています。
製菓材料を通して、金沢の菓子文化を支えていく。
これからもそんなプライドを持ち、さらに社会に貢献していく会社でありたいです。